AREA SPECIAL FEATURE
エリア特集
賃貸オフィス特集(西新宿エリア)
目次
- 1. 西新宿エリアの特徴
- 1-1. 西新宿の路線
- 1-2. エリア内に本社を置く有名企業
- 1-3. 西新宿を管轄するビジネス関連の官公庁
- 2. 西新宿エリアの賃料相場情報
- 2-1. 「新宿」ブランドがありながらリーズナブル
- 2-2. 景気や不動産市況の動向を受けやすいエリア
- 2-3. 同じ新宿エリアなら四谷方面の方が割安
- 3. 西新宿の賃貸オフィス・事務所で知っておくべきキーワード
- 3-1. 「副都心」としてオフィス街化が進む
- 3-2. 都庁前を中心にビル群が形成
- 3-3. 住宅エリアとしても注目のエリア
1. 西新宿エリアの特徴
西新宿は、東は新宿駅、西は山手通り、南は甲州街道、北は青梅街道に囲まれた広範なエリアのことを指します。新宿エリアの中でもオフィスが集中しているエリアで、中心にある都庁前周辺には高層オフィスビルが数多く存在します。
中心地は高層、大床面積ということで大企業向けのビルが中心になっていますが、中心部から離れると中小規模のリーズナブルなオフィスも見つけることができます。また、近年は周辺部を中心に住宅街としての開発も進んでおり、初台、中野などの住宅が多いエリアにも隣接しています。
バーチャルオフィスから大企業向けの高層オフィスまで物件数・バリエーションが豊富で業種・業界問わず東京23区西部にオフィスを構えようとしているのならば、まず候補にあがってくるエリアの一つです。
西新宿エリアの路線
<都内主要駅へのアクセス:西新宿駅基準>
自動車 | 鉄道・バス | 自転車 | |
---|---|---|---|
新宿駅 | 6分(1.2km) | 1分(丸ノ内線) | 5分(1.3km) |
品川駅 | 17分(7.7km) | 31分(山手線) | 47分(11.2km) |
丸の内(東京・大手町)駅 | 30分(12.7km) | 2分(京葉線) | 5分(1.0km) |
羽田空港 | 30分(26.3km) | 52分(丸ノ内線→リムジンバス羽田空港線) | 1時間33分(22.5km) |
<周辺の駅・路線>
- 東京メトロ西新宿駅:丸ノ内線
- 都営地下鉄新宿西口駅:都営大江戸線
- 都営地下鉄西新宿五丁目駅:都営大江戸線
- 都営地下鉄都庁前駅:都営大江戸線
- 西武鉄道西部新宿駅:新宿線
エリア内に本社を置く有名企業
AppBank、SOMPOホールディングス、アドウェイズ、インタースペース、スペースマーケット、セプテーニ・ホールディングス、小田急電鉄、大成建設、東亜建設工業、明光ネットワークジャパン、三井住建道路 など西新宿を管轄するビジネス関連の官公庁
税務署:新宿税務署 (〒169-8561 東京都新宿区北新宿1丁目19番3号)
都税事務所:新宿都税事務所 (〒160-8304 東京都新宿区西新宿7丁目5番8号)
年金事務所:新宿金事務所 (〒169-8601 東京都新宿区大久保2丁目12番1号 1・2・4階)
法務局:東京法務局 新宿出張所 (〒169-0074 東京都新宿区北新宿1丁目8番22号)
役所:新宿区役所 (〒160-8484 東京都新宿区歌舞伎町1丁目4-1)
2. 西新宿エリアの賃料相場情報
西新宿エリアの賃料相場は上記のとおりです。もちろん住所、築年数、付帯設備によっても実際の家賃は異なります。20坪~30坪の小規模オフィスで20,000円前後ということで比較的高めなオフィス賃料となっています。ただし、丸の内や渋谷などトップクラスの人気を誇るオフィス街と比較すると若干割安な相場となっています。とくに大床面積のビルはこれらのエリアと比較しても物件が多いためかブランド力の割に安めな価格設定になっています。丸の内のような需要が固いエリアや港南のように大規模な再開発を進めているエリアと比較すると景気や不動産市況の影響を受けやすいエリアで時代と共にオフィス賃料や空室率は変化しやすいエリアです。
ちなみに新宿駅周辺の家賃相場と比較して西新宿のオフィス賃料相場は若干高めに設定されています。新宿駅周辺でオフィス賃料相場の安いエリアを狙うのならば東新宿や御苑前のエリア、新宿区内で少しでも賃料を抑えようとするのであれば四谷方面、渋谷区で隣接している初台の方まで範囲を広げるのも良いでしょう。
「新宿」ブランドがありながらリーズナブル
東京都の行政の中心となる東京都庁や歌舞伎町といった繁華街もある都内屈指の人気エリアのためオフィス賃料も高騰しているように思えるかもしれませんが。しかし、丸の内のようなオフィス街と比較しても20坪~30坪程度で平均坪単価30,000円前後、200坪以上のオフィスでも平均坪単価30,000円ということで若干これらのエリアと比較するとリーズナブルな価格設定になっています。「新宿」という町のブランドを考慮すれば割安な賃料だといえるかもしれません。
特に都内でも先んじて高層ビル群の再開発が進んだエリアの一つなので大型物件の選択肢は豊富です。東京西部で大規模オフィスを借りたいのであれば、まずこのエリアを探してみると良いでしょう。
景気や不動産市況の動向を受けやすいエリア
丸ノ内や日本橋といった一等地と比較すると景気や不動産市況に合わせてオフィス賃料が調整されやすい地域です。
IT・ソフト開発や人材派遣業など景気動向に大きな影響を受けやすい業種が多く様々な新興企業がオフィスを構えるため、どうしても日本を代表する伝統的な企業が集まりやすいエリアと比較すると景気の影響によって業績が左右され、結果として賃料にそれが跳ね返ってくることになります。
近年は空室率が低くオフィス賃料が上昇する傾向がありましたが、2020年のコロナウイルス問題からの企業のオフィス見直しによって空室率と相場がどうなるのか注目のエリアでもあります。
同じ新宿エリアなら四谷方面の方が割安
ブランドの割にリーズナブルとっても、やはり都内の賃貸オフィスとして坪単価は高めに設定されています。もちろん、中心部ではなく辺境、特に西新宿五丁目周辺を探せば中小規模かつ坪単価安めの賃貸オフィス候補はたくさんあります。
さらに新宿区内で家賃を抑えたいのであれば四谷・信濃町方面までエリアを広げた方が良いでしょう。四ツ谷駅周辺であれば100坪位までならば平均坪単価20,000円前後と新宿駅周辺と比較してかなり安い価格設定になっています。
ちなみに渋谷区にはなりますが、北参道や初台、代々木上原周辺は、西新宿はもちろん渋谷にもアクセスしやすい立地でオフィス賃料相場も抑えられるので合わせてオフィス探しの候補に加えると良いでしょう。
3. 西新宿エリアの賃貸オフィス・事務所で知っておくべきキーワード
新宿は1958年に東京都が「首都圏整備計画」で副都心に指定したエリアで、これを機会にオフィス街として急速に発展しました。都内でも古くから高層ビル群が形成されたエリアで1990年に完成したとう48階建ての東京都庁舎を中心に、さまざまな高層オフィスが軒並みを揃えています。
また、近年はオフィス街としてだけではなく住宅エリアとしての注目を集めており大規模な再開発も行われています。中野、初台のような住宅エリア、新宿の繁華街も隣接していることから、都内でも職住ともに満足度の高いエリアだといえます。
「副都心」としてオフィス街化が進む
西新宿はもともと「淀橋浄水場」という施設を中心に形成された町で、浄水道と東京地方専売局淀橋工場を中心に、住宅と学校があるだけで現在のようなオフィス街として成長する片鱗はありませんでした。西新宿が現在のようにオフィス街として整備される転機となったのが1958年、新宿が副都心として東京都に指定されたことから始まります。
当時の東京都は戦後復興において交通の要所である新宿西部の広範な土地の開発が進んでいないことに着目、浄水場などを移転してこのエリアを一大商業エリアに再開発することを計画しました。
都庁前を中心にビル群が形成
1970年代に高層ビル群が形成された西新宿ですが、都庁前駅を中心に都内でも有数の高層ビル街が形成されています。西新宿の高層ビルの先駆けとなった京王プラザホテルは現在でも健在で地上47階、地下3階の当時都内で最も高いビルでした。ちなみにこの記録は1974年に同じく西新宿に建設された新宿住友ビルディングに超えられています。新宿住友ビルディングも健在で現在は耐震やBCP機能の強化とMICE施設の追加など大幅な大規模改修が行われています。
他にも高さ240メートルの東京都庁舎、高さ170メートルのセントラルパークタワー・ラ・トゥール新宿、133メートルの新宿NSビルなど100メートル超えのビルが多数存在しています。
住宅エリアとしても注目のエリア
オフィス街としての西新宿は安定している一方で近年注目を集めているのが住宅エリアとしての西新宿です。都庁前駅を中心に西新宿の中心部は高層ビル群になっているものの、周辺部分は開発が進んでいないエリアがまだまだ存在しています。これらの住宅エリアとしての価値に近年注目が集まっているのです。
例えば近年、西新宿の再開発で注目を集めているのが「西新宿三丁目西地区再開発」です。西新宿三丁目に日本最高層となる高さ235メートル、65階の大規模高層分譲マンションが2022年度着工、2029年度竣工を目指して現在開発中です。
他にも、西新宿八丁目には高さ120メートル、29階建てのタワーマンションが建設予定で今後も住宅エリアとしての西新宿の開発が進行していくと考えられます。
東京23区西部で職住近接のオフィスを探すのであれば西新宿エリアが最有力候補になります。